未経験からインフラエンジニアになって1年、最初に何を勉強すべきだったか振り返る

雑談

どうもagiです。 インフラエンジニアとして現場で働き始めて約1年が経ったので、「最初に何を勉強すべきか」について今の時点での考えを書いてみます。

もっと経験を積んだら考えが変わるかもしれませんが、それも含めて記録ということで。

大変大雑把な持論を展開するのであまり深くはつっこまないでください(笑)

まず前提:オンプレとクラウドという2つの世界

インフラの世界には大きく分けてオンプレミス(オンプレ)とクラウドの2つがあります。

  • オンプレ:サーバやネットワーク機器を自分たちで所有して管理する、物理的な世界
  • クラウド:AWSやAzureのようなサービスを利用する、仮想的な世界

未経験からの転職だと、勉強として「まずは資格を取ろう」となるのが自然だと思います。LPICかCCNA、あるいは「クラウドの時代だから」とAWS SAAあたりから始めようとする方が多いんじゃないでしょうか。

でも正直、最初は何から手をつければいいのか本当にわからないと思います。自分もそうでした。

インフラの学習はパズルに似ている

この1年で実感したのは、インフラの学習はパズルを組み立てる作業に近いということです。

最初の数ピースを埋めるのがとにかく難しい。完成図が見えないまま、手探りでピースを置いていく感覚です。でもある程度ピースが埋まると、急に周囲のピースとつながり始める瞬間が来る。そこからは一気に理解が進みます。

自分もまだパズルの途中ですが、1年前と比べると明らかにピースを見つけるスピードが上がっています。だから最初が一番つらいけど、そこを越えれば確実に楽になります。これはまず安心してほしいポイントです。

なぜ「オンプレから勉強しろ」と言われるのか

よく「クラウドの前にオンプレを理解しろ」と言われますが、1年経った中で自分の考えを書いてみます。

オンプレとクラウドはそれぞれ別のパズルです。ただし、クラウドのパズルはオンプレのパズルを元に作られています。

そしてクラウドのほうがピースの数は多いです。しかもクラウドは次々と新しいピースが追加されていくので、全部追いかけるのは正直きついです。

※オンプレもデータセンターの設計、ラッキング、ケーブリング、電源・UPS・冷却、物理的なストレージ(SAN/NAS/RAIDの構成)、ハードウェアのライフサイクル管理、調達といった物理層の話まで含めると相当奥が深いので、オンプレの方が簡単ということをいっているわけではありません。。そしてこのあたりは実務でかかわらないと経験しづらいので私もまだ全然わかっていません。。

ここで重要なのが、オンプレの知識1ピースがクラウドの10ピースに相当することがあるという点です。クラウドサービスの多くはオンプレの技術を抽象化・自動化したものなので、元の仕組みを理解していれば、クラウド側の理解が一気に進みます。

自分もAzureを勉強で触っていて、オンプレ側の知識があると「ああ、これはあの仕組みをクラウド化したものか」とわかる場面が増えてきました。逆に、オンプレの理解が浅い部分はクラウド側もふわっとしたままです。

これが「オンプレから勉強したほうがいい」の正体なんじゃないかなと思っています。

最初のおすすめはLinux

未経験の方にまずおすすめしたいのは、Linuxの勉強から始めることです。

理由はシンプルで、カバー範囲がとにかく広いから。

自分のPC、Webサーバ、DNSサーバ、データベースサーバ——あらゆるサービスは基本的にOSの上で動いています。これはオンプレでもクラウドでも変わりません。つまりLinuxという「OS」を学ぶことで、オンプレとクラウド両方のパズルのピースを同時に埋めることができます。

ただ、正直に言うとLPICに合格してもたぶんLinuxは全然わからないと思います。自分がそうでした。資格勉強はあくまで「知識の地図を手に入れる」段階で、本当の理解はその先にあります。LPIC1のコマンドは今でもよく見返してます。

合格したら、何らかのサーバを実際に立ててみてください。DNSサーバでもWebサーバでもなんでもいいです。使えば使うほど、cronやログローテーション、セキュリティ設定、ユーザーの権限管理、デーモンの仕組みなど、資格勉強で暗記しただけの知識が「ああ、こういうことか」とつながっていきます。そしてこれらはクラウドで仮想化された姿で再び学習の中で現れます。

他の選択肢についても書いておく

CCNA(ネットワーク)

ネットワークという分野自体は、オンプレ・クラウドを問わず超重要です。勉強しなくていいとは絶対に言いません。ただ、CCNAはCisco独自の知識がそれなりに要求されるので、クラウド側のピースがあまり埋まらないんですよね。LPICと比べて最初の一歩としてはやや効率が悪いかもしれません。ネットワーク専業で頑張ろうという感じであればCCNAとさらにCCNPくらいの知識は当たり前に要求されるようになんとなく感じますので是非そこまで取りましょう。

AWS SAAなどのクラウド系資格

いきなりクラウドから入るのは、個人的にはあまりおすすめしません。オンプレを先に学べば自然と埋まるピースを、クラウド側から個別に学習することになって、効率が落ちます。

自分はAWSの資格も取って主要サービスもいろいろ触りましたが、振り返ると「オンプレの知識がもっとあればもっと楽に理解できたはず」と思う部分が結構多いです。

基本情報技術者試験

ありだと思っています。インフラに限らず「ITとIT業界」っていうもっと広いパズルのピースを埋める資格です。技術的な知識は広く浅くですが、技術だけでなくビジネス、特に準委任契約や派遣といった業界の働き方に関する知識に触れられるのが大きいですね(笑)。IT業界で働くなら、この辺の知識は超重要です。

おわりに

インフラの学習は最初が一番つらいです。でもピースが増えるほど、次のピースは見つけやすくなる。

自分もまだパズルの途中で、全体像が見えているとはとても言えません。でも実務未経験の1年前に比べれば確実に見える範囲は広がっていています。

同じ道を歩き始める方の参考になれば嬉しいです。自分もまだまだ勉強中なので、一緒に頑張りましょう!